『諸君!』

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090303/1236051680にて知る。
『朝日』の記事;


創刊40年「諸君!」休刊へ 部数低迷
2009年3月3日8時36分

 保守系の代表的なオピニオン誌である月刊「諸君!」の休刊を、発行元の文芸春秋が決めた。5月1日発売の6月号が最終号になる。

 同誌は69年5月の創刊。看板雑誌である月刊「文芸春秋」の兄弟誌的な位置づけで、右派論壇を支える存在だった。福田恒存山本七平江藤淳林健太郎の各氏らが論陣を張り、巻頭の「紳士と淑女」、巻末に置かれた山本夏彦氏の「笑わぬでもなし」の両コラムも評判になった。

 日本雑誌協会によると、08年9月30日までの1年間の平均発行部数は約6万5千部。だが関係者の話では、実売は4万部を割る状況が続いていたという。

 同社全体の広告収入が減っており、新年度の好転も見込めないことから、「選択と集中を進める」(同社幹部)との意味合いと、創刊から40年という区切りもあって休刊を決めた。
http://www.asahi.com/culture/update/0302/TKY200903020297.html

『諸君!』というのはそれなり面白い雑誌だったと思う。熱湯浴の人たちなどにとってはちょっとハイブラウすぎたのかも知れないが、非「保守」的な記事もけっこう掲載されていた。何故か、印象に残っているのは、筒井康隆断筆宣言直後の(たしか)1994年に載った井田真木子による差別問題を巡る浅田彰へのインタヴュー。
最近読んだ本だと、坪内祐三『一九七二』の初出は『諸君!』だった。