大学と「出会い」

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20090130/p2 


「多くの者にとって、大学って、他地域出身者と出会う初めての場所なんだなあ」。私の経験からしてもそうですね。勿論、千葉県や神奈川県には〈帰国子女〉が特異的に多い中学があるというし。また、(これは私のように東京郊外=殖民地*1出身者限定かも知れないが)小学校や中学の段階でお受験をして東京の私立に行けば、地元とは切り離されて(東京近辺であるにせよ)「他地域出身者」と付き合わざるをえない。また、高校の段階で東京の私立に行くということもある。ただ、私は中学も高校も公立だったけど。


若者を生まれた地域から強制的に引き離し、ごちゃ混ぜにする攪拌機能というか。他地域出身者との出会いの場をセッティングしてくれる、「お見合い」の取り持ちをしてくれるのが、大学である、ともいえるんじゃないでしょうか。
ベネディクト・アンダーソン先生(『想像の共同体』)なら、これによって〈国民〉が主観的にリアルなものとして想像されることになるのだというふうになるわけですね。「若者を生まれた地域から強制的に引き離し、ごちゃ混ぜにする攪拌機能」――その機能を担うものとして、「大学」のほかに、徴兵制、それから下放とか。
想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険)

想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険)

ところで、「他地域出身者と出会う初めての場所」としての「大学」ですが、東京の場合、以前よりも「東京郊外=殖民地」出身の自宅通学生が増えているということを聞いていますが。

コメント欄に、「僕の場合他県の人と初めて出合ったのは駿台予備校の中山寮ですた」。実はその駿台の寮の隣にある7-11でアルバイトをしていたことがあるのだ。勿論、「イカテン」の頃ではないが。