クレタ人問題へ

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20081209#p4に寄せて。
真に「絶対的真実はない」と思っているなら、「絶対的真実はない」と言ってはならない。というか、そう口に出すこと、そう文字で書き記すことはどういうことなのか。「絶対的真実はない」というとき、それは「絶対的真実」であることを要請しているのであり、それが真であれば、「絶対的真実はない」という「絶対的真実」があることになる。そのとき、「絶対的真実」はあるのかないのか。もし「絶対的真実」であることを要請せずに「絶対的真実はない」といえば、「絶対的真実はない」ということがないこともある、少し言い換えると、「絶対的真実」があることもあるということになる。何れにせよ、「絶対的真実はない」ということは証明不能である。それ故、「絶対的真実はない」という命題には同意も反論も不可能である。私の命令に逆らえ!という命令に服従することもしないことも不可能であるように。
そういえば、卒論をひかえて自信のない方へアドヴァイス。こうすれば、必ず卒論は認められます。結論として、私は落ちるだろう、と書くこと。