孫国娟など

9月9日から始まった「上海ビエンナーレ」は明日(11月2日)に閉幕する。以前にも記したように、ビエンナーレは常に大行列で*1、何度か観ようとして、何度かあきらめた。おかげで、本物の蒸気機関車を使用し、かつての上海青年の農村への下放を再現した井士剣のインスタレーション「移城」を何度も観ることになったが。それで、数週間前に平日行ってみたら、すんなり入れてしまった。
今年の上海ビエンナーレのテーマは「快城快客(Trans Local Motion)」で、2010年の上海万博を睨んでか、都市それも上海にフォーカスした作品が多い。その中で、特に印象に残ったのは、北京在住の北朝鮮国籍のアーティスト孫国娟のインスタレーション「上海你好――掩埋在記憶中的甜蜜」。彼女の父親は朝鮮人、母親は中国人で、上海で出逢い、かつて住んでいた。「上海你好」はその上海の部屋を再現し、それに本物の白砂糖を塗したもの。

許紀霖、羅崗et al.『啓蒙的自我瓦解』*2をようやく読了。