「本土」/「琉球」(メモ)

『読売』の記事;


日本人は「本土型」と「琉球型」…遺伝解析で明らかに


 日本人は、遺伝的に「本土型」と「琉球型」に大別できることが、理化学研究所が約7000人を対象にした遺伝解析で明らかになった。日本人の起源を知る手がかりになるもので、26日の米科学誌(電子版)に掲載される。

 理研の鎌谷直之チームリーダーらが、全国の病院から患者の遺伝情報データを収集。14万か所のDNAの個人差(SNP)を手がかりに分類したところ、「本土型」「琉球型」の大きく二つのグループに分けられた。

 両者を分ける最も大きな違いは「髪の毛の太さ」と「耳あかのタイプ」に関係するSNPで、「本土型」の方が髪の毛が硬く、乾いた耳あかができる傾向にあった。「本土型」の方が、中国人と遺伝的により近かった。

(2008年9月26日02時01分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080925-OYT1T00919.htm

そういえば、10年近く前に某メイリング・リストで北米先住民のDNAについて盛り上がったことがあった。米国西海岸の先住民は寧ろ日本人や沿海部の中国人と共通性があり、東海岸の先住民のDNAにはヨーロッパ系の人間の混血の痕跡がある云々。東海岸の先住民では青い目の子どもが生まれることが屡々あるという話が出てきた。また、私がYou say Vikings?といった質問をしたところ、ヨーロッパ系の混血はもっと古く紀元前に遡るという答えが返ってきたということがあった。勿論、これは確かなソースに基づいてではなく、記憶に頼っていい加減に書いているだけなので、識者の御教示を仰ぎたいのだが、そもそも所謂新大陸と旧大陸というのは、我々が通常考えているほど隔たったものではなかったのではないか。例えば、イヌイットエスキモー)は米国、カナダ、露西亜グリーンランドデンマーク)に跨って暮らしている。

なお、ヨーロッパ人のDNAについては、http://www.dw-world.de/dw/article/0,,3655263,00.html?maca=en-rss-en-top-1022-rdfを参照されたい*1