静安公園(次の日)

承前*1

日曜日、また「2008爵士上海音楽節」*2へ。
メイン・ステージではなく、「水上舞台」で、先ずDavid Friesen*3を観る。ベースとドラムの絡み合いなど、かなり繊細な演奏をしていたのだが、PAのコンディションが最悪で、こちらとしてはかなりフラストレーションが募る。続いて、上海在住のオーストリア人シンガー、Heidi Krenn*4。プログラムではXu Bei & Heidi Krennとあったので、デュエットかと思ったが、彼女は独立して登場し、Please welcome Bei Xu.と言って、ステージを去った。Sheila Jordanの弟子であるという彼女の唱法で特筆すべきはスキャットの絶妙さ。Bei Xuは中国語の歌から始まって、”Slow Boat to China”へ。さらに彼女が有名なJ-POPのカヴァーだと言っていたが私は知らなかった曲。最後は、完全にジャズ的に脱構築されたシンディ・ローパーの”Time after Time”*5 。食事をしてメイン・ステージに戻ると、張嶺*6の演奏の途中。タイトなファンク。最初から聴けなくて残念。次は、伯剌西爾人ドラマー、Alexandre Cunhaのバンド。クラシック系の要素も取り込んだ演奏は特に面白く、美少女系のキーボード奏者は、途中アンプのトラブルで2度も演奏が中断されるという不運に見舞われるも、すごく繊細なエレピを聴かせてくれた。続いて、李泉*7。そして、最後はビッグ・バンド、JZ All Star Big Band(conducted by Rolf Becker)を従えたLaura Fygi姐さん*8。”Night and Day”から始まって、さらには途中ベリー・ダンスを披露しつつ、”C’est si bon”などの仏蘭西物、さらにはラテン系を経由して、アンコールではテレサ・テンの「月亮代表我的心」を中国語で歌い、これには会場も大合唱。