映像を解釈する能力は?

橋下徹*1の話。
橋下が廃止を目論んでいるという「大阪府立国際児童文学館」については、http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20080523がその設立の経緯や現状について詳しい。
さて、


そこまでするか橋下知事 国際児童文学館を隠し撮り

2008年9月6日


 大阪府橋下徹知事は6日、府が財団法人に運営させている国際児童文学館吹田市)で、職員の働きぶりや展示の工夫などをチェックするためにビデオの隠し撮りをしていたことを報道陣に明らかにした。府の財政再建案には文学館の廃止が盛り込まれており、知事は「あれだけ(存廃を)大議論したのに努力の形跡が何も見られない。府議会が求めればビデオを見せたい」と語った。

 知事によると、私設秘書にビデオカメラを持たせて8月中の2日間、存廃の論議が進む複数の公の施設を「覆面リサーチ」したという。文学館以外にどこを調査したのかは明かさなかった。

 文学館のビデオを見た感想として、「マンガばかりが並んでいるから『マンガ図書館』に名前を変えるべきだ」「職員にやる気がない」と厳しく批判した。

 財政再建案では、09年度中に文学館を府立中央図書館(東大阪市)へ移転させ、財団法人の存廃についても結論を出す。知事はこの日に視察した中央図書館については「レイアウトなどを大変工夫している。やっぱり人が集まる施設でないと努力しない」と語り、文学館移転のメリットを改めて強調した。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200809060039.html

「隠し撮り」云々については、http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20080907/p1http://d.hatena.ne.jp/opemu/20080907/1220750712に尽くされているであろう。私が止目したのは、この記事を書いた朝日の記者(同様に他社の記者も)は問題の映像を視ていないということである。橋下徹の映像解釈の妥当性を自ら吟味していないし、そのようなことも可能ではない。
橋下徹が映像を解釈する能力について疑うべきではないか。肝要なことは橋下からヴィデオ・ファイルを没収し、公にして、解釈を公に委ねることであろう。
この問題に関しては、http://animeanime.jp/biz/archives/2008/09/post_438.htmlも参考になった。