『旱作農具』 - Living, Loving, Thinking, Again

週末はギャラリーのオープニングが多い。
その中で、東画廊*1の王徴『旱作農具――来自西海固的視像』へ行く。
王徴は1962年寧夏回族自治区西海固の生まれ。1995年以来、専ら故郷の西海固を、（キューレーターの楊大洲の言葉でいえば）「社会学、人類学“田野作業”方法」を用いて、調査・撮影をしている。今回の『旱作農具』は、乾燥して痩せこけた風景の真ん中に様々な農具がオブジェのように置かれた写真のシリーズ。非常に凡庸な表現で恐縮だが、厳しい自然に対する人間のささやかな抵抗という言葉が浮かんでくる。