江村「丹頂鶴有望正式列為“国鳥”」 『東方早報』2008年9月4日
中国国家林業局は丹頂鶴を中国の「国鳥」とする案を国務院に提出したという。国務院での審議を経て、全国人民代表大会常務委員会で承認されれば、正式に「国鳥」となる。中国の「国鳥」については、今まで丹頂鶴の他に、「鳳凰」、「褐馬鶏」、「朱huan」(朱鷺)、「中華秋沙鴨」、「緋胸鸚鵡」、「杜鵑」、「百霊」、「画眉」、「黄鶴」などの候補が挙げられていた。2002年の全国人民代表大会では丹頂鶴を「国鳥」とする案が提出されたが可決には至らなかった。また、同年に北京で開催された「国際鳥類学大会」では朱鷺がシンボル・マークとされた。さらに、2004年に国家林業局が「中国野生動物保護協会」に委託して行った一般投票では、丹頂鶴は64.92%の投票を得た。曰く、「丹頂鶴最大的優勢在於這種民間尊称為“仙鶴”的大型鳥類在我国有深厚的文化底蘊、在中華文化中是長寿、吉祥、神聖與高貴的象徴」。
丹頂鶴の中国における二大越冬地は、黒龍江省斉斉哈爾と江蘇省塩城。
世界で最初に「国鳥」を選定したのはアメリカ合衆国(1782年)であるが、特に1960年に「国際鳥類保護会議」が世界各国に「国鳥」の選定を提案し、現在「国鳥」を有している国は40か国あまりである。日本の「国鳥」の雉(中国語では「緑雉」)の指定は1947年。