私は麦酒は好きで、死ぬまでに世界中のあらゆる国のあらゆるブランドの麦酒を呑みたいものだと思っている*1。
さて、
思うことは色々とある。まず、「伸びているのがチューハイやカクテル類」ということ。私の世代を思い出す。私の世代は酒を飲み始める年齢になったときに缶チューハイが発売された世代で、またフルーツ・サワーも大流行り。年長者からは最近の若い者は軟弱な酒ばかり飲みやがってと批判された。「カクテル」も好きだけど、「居酒屋」でものを食いながら飲むべき酒ではないだろうと思う。現在においては酒を呑む文化はたしかに和洋中が重層的になって複雑になっているということはあるのだろうけど、思うに酒と食事の関係について、食前・食中・食後という文化的な型が崩れてきているということなのだろう。私にとっては、カクテルは(ウィスキーもそうだけれど)食後の酒だろうという感じはする。
ビール飲めない若者が急増中
2008年07月27日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
●「とりあえず…」は死語になる
暑い! そしてビールがウマい! この季節、仕事帰りに生ジョッキを傾けるのはサラリーマンにとって至福のひとときだ。たまには新入社員を交えて暑気払いでも、と考えている人もいるだろうが、最近は「ビールが飲めない」という若手社員が増えている。
「若者のビール離れは著しい。女の子だけでなく、男までが“ビールは苦くて、おいしくない”と言うんです。ウチにも、ビール会社に入社しておきながら、シレッと“ビールは飲めません”という若手社員がけっこういますよ。なんで入社を志望したんだか」(大手ビール会社社員)
国内でのビールの総消費量は94年をピークに減り続けている。売り上げが伸びている第3のビールや発泡酒を含めた総需要も右肩下がり。代わって伸びているのがチューハイやカクテル類だ。
かつては飲めなくても最初の一杯はビールという暗黙の了解があった。それが社会人のたしなみではなかったのか。
「若者の多い酒席ではチューハイやカクテルなど思い思いの酒で乾杯するのが普通になっている。居酒屋でカルーアミルクを飲みながら刺し身を食べる人も見かけます。生ジョッキは重たくてイヤだという声も聞きます」(酒関係の雑誌編集者)
どんだけひ弱なんだ! 席について全員が“とりあえずビール”という文化は廃れつつある。
http://news.livedoor.com/article/detail/3747743/
また、「女の子だけでなく、男までが“ビールは苦くて、おいしくない”と言うんです」。これははっきり言って無教養をさらけ出している。シメイもアンカー・スティームも飲んだことがない人間が麦酒について云々することは禁止されなければならない。とは思うものの、日本人の味覚が明治時代まで先祖帰りしたといえないこともない。『ビールと日本人』という本によれば、日本に最初に麦酒が入ってきたときの反応は、こんな苦い酒が飲めるかよだったのだ。
- 作者: キリンビール
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1988/05
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
*1:麦酒については、例えばhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060725/1153841340 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061014/1160857182 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070130/1170172570 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070524/1180035472 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070611/1181530709 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070929/1191047391 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071012/1192169273 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080125/1201231607 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080421/1208716414 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080520/1211306105 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060108/1136742476 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20051228/1135783999とかで言及している。