先ず天気予報でしょ

http://d.hatena.ne.jp/kechack/20080716/p1


竹島=独島問題がかなりアレな感じになっているようだ。
ところで、私は竹島の天気予報というのをTVでやっているのを視たことがないのだけれど、例えば島根ローカルではやっているんでしょうか。勿論、韓国ではやっている? 領有権を主張するなら、そしてそこが隣国と係争状態にあるなら、先ず全国放送レヴェルで天気予報をやるべきだろう。天気予報というのはネーションを想像するためのひとつの仕方であって、TVの画面に日本地図が写し出され、国内の地名が天気や気圧や風速とともに読み上げられ、これらの地名がネーションの内にあり、そこに住んでいる人々が国民同胞であることが実感される。そもそも、ネーションは領土を行政的或いは軍事的に領有する以前に、シンボリックな仕方で領有するといえる。日本国内の名所旧跡がネーションの一部であると実感されるのは、それらが文学やら歌謡曲やらドラマやらによって表象され、学校教育やマス・メディアを通じて、私たちに共有されているからである。竹島についてはどうなのだろうか。竹島が日本というネーションの一部であるという実感を国内的に構成するためには、教科書に「主権」なんていう抽象的な文言を書き加えるよりも、ミステリー・ドラマ《竹島殺人事件》とか演歌「竹島の女」とかを製作する方が効果があるといえる。また、グローバルな準位では、竹島問題に関する日本語や韓国語の言説というのは殆ど無意味であると言えるだろう。それは、この問題の帰結に大きな影響を与えるのは、日本語ユーザーと韓国語ユーザー以外の国際社会がどちらにシンパシーを感じるのかということだからだ。
さて、竹島島根県に帰属すると言われる。「5人に1人が島根県の位置を思い出せない」という調査があったのだ*1