落書き(続き)

承前*1

『毎日』は伊太利での反応を伝える;


<落書き>伊紙「あり得ない」 日本の厳罰処分に


7月1日22時12分配信 毎日新聞
 【ローマ藤原章生】「教員、大聖堂に落書きで解任の危機」−−。イタリア・フィレンツェの大聖堂に落書きをした日本人が、日本国内で停学や務めていた野球部監督の解任など厳しい処分を受けていることに対し、イタリアでは「わが国ではあり得ない厳罰」との驚きが広がっている。

 イタリアの新聞各紙は1日、1面でカラー写真などを使い一斉に報道。メッサジェロ紙は「集団責任を重んじる日本社会の『げんこつ』はあまりに硬く、若い学生も容赦しなかった」と報じる。

 フィレンツェに限らず、イタリアでは古代遺跡はスプレーにまみれ、アルプスの山々には石を組んだ文字があふれる。その大半がイタリア人によるものだ。同紙は「日本のメディアによる騒ぎは過剰だ」と、日本人の措置の厳しさに疑問を投げ掛けた。コリエレ・デラ・セラ紙も「行為はひどいが、解任や停学はやり過ぎ」と論評した。

 一方でレプブリカ紙によると、大聖堂の技術責任者、ビアンキーニ氏は「日本の出来事は、落書きが合法と思っているイタリア人にはいい教訓だ」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000158-mai-soci

日本では、「錦帯橋」の落書きが発覚;

国名勝の錦帯橋に2カ所落書き 山口・岩国

2008年7月2日9時56分



 5連アーチの優美な木造橋として知られる山口県岩国市の国名勝・錦帯橋の2カ所に落書きされていたことが1日分かった。岩国署は文化財保護法違反の疑いで調べている。橋の世界遺産登録を目指す市は1日、かんなで表面を削るなどして消した。「心ない行為はやめてほしい」と訴えている。

 市によると、落書きは6月下旬に相次いで見つかった。東端の第1橋の支柱の橋杭(きょうぐい)に黒のスプレーのようなもので「ラムセス」と書かれていた。一つの文字は3センチ四方程度だった。また、第3橋と第4橋をつなぐ欄干の柱(高さ60センチ、幅12センチ)の外側には、くぎのようなもので名前や日付とみられる文字が刻まれていた。
http://www.asahi.com/national/update/0702/SEB200807020001.html

「ラムセス」って何だ?
また、上越新幹線

落書きで上越新幹線運休

2008年7月1日13時58分


 1日午前5時ごろ、東京都北区東田端2丁目の東京新幹線車両センターで、東京発越後湯沢行きの上越新幹線「たにがわ401号」(10両編成)の2号車右側面に落書きがあるのを点検中の運転手が見つけた。4〜5メートルにわたってスプレーで書かれており、JR東日本は、同6時32分に出発予定だった同新幹線の運行を取りやめた。約500人の乗客に影響が出た。

 JR東日本によると、落書きは複数の色のスプレーで「Hack」などと書かれていた。隣に止まっていた長野新幹線「あさま」(8両編成)の1号車先頭部分にも1メートルにわたり意味不明の文字が書かれていた。同センターはフェンスで囲まれていて、関係者以外は入れないという。

 警視庁滝野川署は器物損壊容疑で調べている。
http://www.asahi.com/national/update/0701/TKY200807010002.html

落書きを消すことは、正常なダイアの維持よりも優先順位が高いということを知る。
Hackであるが、他動詞としてのその意味は、


叩き切る、切り刻む
石を叩いて表面をざらざらにする、土を掘り砕いて種を播く
脛を蹴る(ラグビー用語)、胸を打つ(籠球用語)
(原稿や予算を)大幅に削減する
(よい意味であれ、悪い意味であれ)コンピュータ用語としてのハッキング
巧く対処する
苛つかせる


等々である。ここから何か不穏な意味を読み取ったのか。