X/H、マンダリンと広東語

前々から、


ヒラリーさんを、中国語で「希拉里」と書きます。

でもこれ、北京語で発音すると、「シラリ」なんですよね。北京語には「ヒ」の発音がないので、しょうがないのでしょう。ヒルトンも「希尓頓」だし。


‥‥と思っていたら、昨日テレビを見ていたら、広東語では、「希」の発音が、「ヒ」なんですね。見事「ヒラリー」と発音されておりました。


‥‥これも「広東語から来た外来語」といえるのかしら。
http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080304/p2

という記事が気になっていたのですが。
もしかして、マンダリンのx(ウェード式で書けばhs)は広東語のhに対応しているのでは? 広東語のHongkong(香港)がマンダリンではXianggangになるわけですから。また、これは漢語のより古い発音をとどめているのかもしれない。朝鮮語の漢字音でもxがhになる。といっても、現代(xiandai)がヒュンダイになるということくらいしか知りませんけど。
そういえば、広東語と朝鮮語は、北京語や日本語では消えてしまったmを留めているという共通性がある。南(nam/nam)、林(lam/lim)。