水野氏の功績の一つとして、「危機一発」という日本語を作ったことが触れられていないのはどうかと思ったが、これについてはhttp://d.hatena.ne.jp/annojo/20051222/p2とかを参照のこと。『危機一発』の原題はFrom Russia with Loveで、後に(何時頃かは知らないが)直訳に近い『ロシアより愛をこめて』に改められている。こちらの方の邦題も色々な人をインスパイアしたみたいで、例えば五木寛之は「東京から愛を込めて」という短編を書いている筈だし、東郷隆の「定吉七番」シリーズにも『ロッポンギから愛をこめて』というのもあった。山下久美子の「バスルームから愛をこめて」はどうなのだろうか。そういえば、今気付いたことなのだが、イアン・フレミングの原作小説の題名は『ロシアより愛をこめて』ではなく、『ロシアから愛をこめて』だった。『ロシアより愛をこめて』といえば、クルト・ヴァイル夫人のロッテ・レーニャの怪演は凄かったなということも思い出してしまった。
映画評論家の水野晴郎さん死去テレビの映画解説で知られた映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお、本名・山下奉大=やました・ともひろ)さんが、10日午後3時5分、肝不全のため東京都内の病院で亡くなった。76歳。
葬儀は近親者だけで行う。7月17日にお別れの会を開く予定。場所は未定。
岡山県高梁市生まれ。1956年、20世紀フォックス映画に入社。その後、日本ユナイト映画に移った。映画宣伝を手がけ、「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」などの邦題も編みだし、ヒットに貢献した。独立した72年からは日本テレビ系「水曜ロードショー」(後に「金曜ロードショー」)で映画解説を担当。親しみやすい笑顔と口ひげ、「いやあ!映画って本当にいいもんですね」という決めゼリフで人気になった。
映画やテレビドラマ、バラエティー番組などにも出演。96年には自らの製作・監督・脚本・主演で、映画「シベリア超特急」を発表。一部のファンの人気を集め、シリーズ化された。
著作も多く、「母の愛、そして映画あればこそ…」では、93年に第13回日本文芸大賞を受賞。国内外の警察事情にもくわしく、「世界の警察」の著書もある。
また、83年の参院比例選では、新自由クラブ民主連合から立候補したが、落選している。
(2008年6月11日13時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080611-OYT1T00457.htm
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