NORIMITSU ONISHI “For English Studies, Koreans Say Goodbye to Dad” http://www.nytimes.com/2008/06/08/world/asia/08geese.html


現在4万人の韓国人小学生、中学生、高校生が海外に留学している。2006年に留学のために海外に渡航した少年少女は29,511人で、2004年の2倍、2000年の7倍となっている。特にニュージーランドの小学校・中学校には6,579人の韓国人がいて、同国における外国人留学生の38%を占めている。記事が注目するのはその移住パターンで、母親が子どもに付き添って国を離れ、父親は稼ぐために韓国に残り、年に数回家族に会う。これまでの父親が海外に出稼ぎに行って、母親と子どもは韓国に戻るというパターンとは逆である。このような母親は記事ではwild geeseと呼ばれている。韓国では、このような家族生活が家族における父親の権威の低下を招き、韓国の儒教文化を浸蝕するものとして一部で問題視されているらしい。また、妻の立場からすると、子どもを連れての海外移住は婚家のプレッシャーから逃れるという意味を持っている*1

*1:それ以外の目的で海外に滞在する韓国人女性にとっても、婚家のプレッシャーからの自由というのは大きな意味を持つらしい。See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060216/1140074371