社会科学基礎論研究会など

土曜日は雨の中、社会科学基礎論研究会@大正大学*1へ。
報告は中村浩子さんの「エスノグラフィにおける認識論的・政治的課題の克服に向けて――ハイデガー存在論の援用可能性――」、徳久美生子さんの「行為と「心」の成り立ちを問う社会生成論の課題と可能性――G.H.ミードの「マインド」論を手がかりに――」、そして私めの「「原理」と「反復」――ハンナ・アレントにおける集合的なものの立ち上がり」。
今回はあの張江洋直氏も欠席されて、久しぶりにこじんまりとした基礎研になったが、それなりに充実した研究会になったのではないかと思う。全く意図しなかったことだが、ハイデガーを扱った中村さんのご報告、ミードを扱った徳久さんのご報告、さらにアレントを扱った拙報告の3つを並べると、そこに共通の糸みたいなものが浮かび上がってきたように思えた。拙報告に関しては、特に渡辺彰規氏に辛辣なコメントをいただいたことを感謝したい。
張江さんは不在だったが、久しぶりに佐野正彦先輩、井出裕久先輩、本石さん、徳久美生子姐さん、魁生姐さんに再会することができ、これらの方々、さらに上述の渡辺さんを交えたおしゃべりは愉しかった。さらに、魁生姐さんと渡辺氏とともに、お好み焼き屋「宮島」で二次会。そこでの魁生姐さんのチョイスは馬刺だった。魁生姐さんといえば、お土産の島根銘菓「大風呂敷」も印象深かったです。

日曜は、1日早く上海に帰る妻を成田に送って、その途中、


池内了疑似科学入門』岩波新書、2008

疑似科学入門 (岩波新書)

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を買う。そして、日本にいる間に片付けなければならない仕事を深夜まで。