一青窈が最近話題になっていますね。
上海で買える一青窈のCDというとベスト盤しかないのだが、これを読んで買ってみようと思った。「象徴的暴力」を振るったつもりでも誰も痛がってくれない、実は空振りなんじゃないかと気が付くのはけっこう淋しいことでもあるからだ。
まず断っておくが。私は、一青窈が歌手として嫌いだ。一青窈の言葉遣いは小難しくて労働者階級の私にはさっぱりわからない。文語。洒落た言い回し。詩的言語。一青窈が私に投げつけるメッセージは、ヒューマニズムや感情の機微などではない。私にとって彼女の唄は
教養!教養!お前ら労働者階級には無縁の教養!という象徴的暴力である。
http://d.hatena.ne.jp/terracao/20080225/1203960265
さてさて、「「Landmine」などという単語は義務教育では習わないというのに!」中学生はlandmineを土地は俺のものと訳すか。これは学習指導要領というか文部科学省が悪い。かつて、小田実*1は日本の英語教育ではcapitalismとかimperialismとかsocialismという単語も教えないと憤慨していた。
因みに、一青窈という人に対してはずっと悪い印象は持っていない。それは彼女の主演した侯孝賢監督の『珈琲時光』*2がフェイヴァリットの映画のひとつであるということに拠っているか。
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