Andres Alcantaraなど

金曜日、上海城市雕塑藝術中心*1で、西班牙のアーティスト、Andres Alcantara*2の「八座橋(Eight Bridges)」を観る。李白にインスパイアされたということで、会場に李白の詩が数首掲げられていたが、作品と李白の繋がりは掴めず。作品は2系列の絵画と彫刻。先ずはキュービズム的に解体・再構成された龍のシリーズ。これらの色の鮮やかさに驚く。そして、セルバンテスのポートレイトのヴァリエーション。
セルバンテスの『ドン・キホーテ』の献辞には、中国皇帝への言及(自分の作品を所望する漢文の手紙を貰った云々)があるという。今『ドン・キホーテ』が手許にないので、昨年『ドン・キホーテ』を読んだらしいGeheimagentさん*3、どうでしょうか。

ドン・キホーテ〈前篇 1〉 (ちくま文庫)

ドン・キホーテ〈前篇 1〉 (ちくま文庫)

土曜日は、上海博物館で『世貌風情 中国古代人物画精品展』*4を観る。明の仇英「清明上河図巻」、清の徐揚「姑蘇繁華図巻」の現物を観ることができただけでも満足。また、明の杜董「仕女図巻」では、女官たちがゴルフのような遊びをしているさまが描かれている*5。目を惹いたのは、清の黎明という絵師が描いた「倣丁観鵬法界源流図巻」という仏画で、その中国風ともチベット風ともつかない雰囲気に魅了されたが、大理国仏画を模倣したものということで、納得。
ところで、「人物画」というジャンルがいま一つわかりにくいのだが、純粋な山水や花鳥から外れるものということか。