「文化移民」@TransAsia

CSF-MLへの岩渕功一氏のメッセージ;


<第17回トランスアジア文化研究会のお知らせ>

ごぶさたしてます。さて、次回のトランスアジア文化研究会は、12月7日に慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の藤田結子さんの「文化移民」についての報告です。本報告はイギリスのゴールドスミス・カレッジでのPh.D.論文をもとにしたもので、厚いフィールド調査に基づいた刺激的な内容が期待されます。4ヶ月ぶりの研究会となりますが、どうかふるってご参加ください!

■とき :2007年12月7日(金)17:00〜19:00

■ところ: 早稲田大学19号館418号室
(19号館は西早稲田メインキャンパスの外側、中央図書館の北側に位置するビルです。地図を参照ください:http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html

■発表タイトル:
「文化移民 (Cultural Migrants)」

■発表者:
藤田結子(慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所)

■発表要旨
近年、アート、ファッション、ダンス、音楽などの分野で活動するために、ニューヨークやロンドンへ渡る日本人の若者が増加している。なぜこのような「文化」的動機による国際移動が起こるのだろうか?本発表では、とくにArjun Appaduraiの「media and migration」の仮説に注目し、電子メディアが構築する外国のイメージ(メディアのフロー)が、国際移動(人のフロー)を促す過程を検討する。さらに、若者たちが、移住後に日本人としてのアイデンティティをどのように意識するのかについても考察したい。

とても興味深いが、当日は日本にいない。
藤田さんの


 “Young Japanese ‘Cultural Migrants’ and the Construction of their Imagined West” Westminster Papers in Communication and Culture Vol. 1, pp. 23-37, 2004
http://www.wmin.ac.uk/mad/pdf/WPCC-Vol1-No1-Yuiko_Fujita.pdf


がウェブで読める。
ところで、今年は出席できないが、日本現象学・社会科学会@龍谷大学*1の木村正人氏の「正常性とレリヴァンス――規範性の現象学に向けて――」も興味深そうだ。また、シンポジウム「哲学にとっての社会科学・社会科学にとっての哲学」も。