Wallerstein在中国

 石剣峰「“我men已経生活在‘後米国’世界」『東方早報』2007年10月31日


10月30日から北京の中国社会科学院にて、イマニュエル・ウォーラスティンのセミナー「生活在後美国世界」が開始された。同じタイトルの講演は10月3日、上海大学にても開催される。
ウォーラスティンは第二次世界大戦後の世界を3段階に分ける;


第一段階:1945〜1970
第二段階:1970〜2000
第三段階:2000〜


第一段階は「ヤルタ協定」に基づく米国と蘇聯による世界分割統治の時代、第二段階は米国でいえば、ニクソンからクリントンまで。「世界資本主義的緩慢衰退期」。興味深いのは、ウォーラスティンが描く第三段階(「後美国世界」)のシナリオで、米国は日本を引き込んでEUに対抗し、中国が米国−日本と組むならば、露西亜EUと組み、その結果欧州と東亜細亜の間に相当の緊張関係が生じるが、最終的には東亜細亜の勝利で終わるだろうというもの。その妥当性についてはわからないですが。