『胡塞爾現象学概念通釈』

1999年に出された倪梁康『胡塞爾現象学概念通釈』の「修訂版」が出ている(生活・読書・新知三聯書店、2007年8月)。フッサールの用語を註釈したもの。Abbildung(「映像」)に始まって、Zweifel(「懐疑」)に終わる。見出し語となった用語については、独逸語と中国語のほか、英語、仏蘭西語、日本語の訳語(仏蘭西語と日本語は一部)を付記する。英語の根拠はDorion Cairn Guide for Translating Husserl(1973)、仏蘭西語の根拠はポール・リクールの『イデーン』仏訳本のグロッサリー、日本語の根拠は弘文堂から出た『現象学事典』であり、「由東京大学哲学系榊原哲也教授提供、在此致謝」という謝辞が見える(p.5)。また、 文献目録、「中徳英文概念索引」、「人名索引」を付す。

ところで、『読書』10月号の裏表紙に青山七恵(竺家栄訳)『一個人的好天気』(上海訳文出版社)の広告あり*1。その中に、「飛特族Freeters青春自白」とあるが、「飛特族」ってフリーターなのか。