- 作者: 大島正二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/08/18
- メディア: 新書
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さて、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070902/1188749358にて、「漢字の正しい音は漢音であるという考えは平安時代以来儒者を中心にあったようだ」と書いたが、この本では延暦年間の勅2つが引かれている*2;
延暦十一年の勅「明経の徒は、呉音に習うべからず。発声誦読すでに訛謬を致す。漢音を熟習せよ」(『日本紀略』巻九上)
延暦十二年の勅「今より以後、年分の度者は、漢音を習うに非ざれば、得度せしむるなかれ」(『類聚国史』仏道部)(p.71)