石垣島宅地造成問題

琉球新報』の記事;


名蔵宅地開発:反対訴え説明会流会 県に要望書提出


 【石垣】沖縄への移住ブームの中、石垣市名蔵で大規模宅地開発を計画している不動産開発企業のゼファー(東京都、飯岡隆夫社長)の住民説明会が8月21日開かれたが、住民らが計画反対を訴えて退席したため、流会した。

 住民らは、同23日に県八重山支庁に兼島規支庁長を訪ね、同社に開発許可を与えないよう県知事あての要望書を提出。「許可すれば石垣島は、一気に乱開発が進む」と訴えた。ゼファー側は「計画案のどこがまずいのか話してくれれば検討もできる」として、再度説明会を開催する方針だ。

 同社は、石垣市名蔵の獅子森と元名蔵の間の高台約8ヘクタールに、127区画の分譲住宅の開発を計画。入居予定人口は、当初650人だったが、住民感情に配慮し、305人に変更。石垣市の風景計画や景観条例に適合するよう平屋建てに赤瓦を使用する予定。20−25区画については、価格を抑えて地元住民に優先分譲する方針。

 同社が住民側に配布した計画書には、環境調査報告書、小山周辺資料、古墳廻(まわ)り調査報告書、インフラ計画説明書などを添付。同社は「地元貢献についてもいろんなことを考えている。計画について聞いてもらいたい」と説明会を開いたが、小山の斜面を削る計画に、台風被害の赤土流出を懸念している住民らは「自然を壊すな」と訴え、退席した。

 元名蔵部落会(道下誠会長、17世帯)の道下会長は「法的、条例的には問題がない計画かもしれないが、昔からの森を崩すことが問題。これを許せば、石垣島で乱開発が広がる」と断固として反対を貫く考えを示した。

 開発計画について同社と事前協議中の石垣市は「市の風景計画に適合はしているが、住民の同意を得るよう努力してほしい」としている。

琉球新報

 2007年9月3日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okinawa/news/20070903rky00m040008000c.html

「沖縄への移住ブーム」というのは聞いていたが、大規模な宅地造成が計画される程のものなのか。ところで、「元名蔵部落会」の会長が「昔からの森を崩すことが問題」と語っているが、「台風被害の赤土流出」ということのほかに、何か宗教的なもの、コスモロジー的なものが絡んでいるということはないのか。
また、『琉球新報』って『毎日』系列だったんですね。