昨年は今頃鰻を食べに行ったのだった*1。今年はまだ行っていない。
ところで、『SUPER CITY Chinaビジネス』9月号に載っていた「中国産ウナギに依存する日本の危機」という短い記事(p.9)。現在中国から日本へ鰻は、約6万トンが「蒲焼」に加工されて、約1万トンが活きたままで輸出されている。これは日本における鰻の需要の6割以上になるという。中国ではシラスをヨーロッパから輸入している。しかし、EUは、資源保護のために、2008年1月より獲ったシラスの35%を河川に戻すよう漁業者に義務付けることとなった。さらにこの割合は2013年までに段階的に60%まで増やされる。こうして、中国へのヨーロッパからのシラスの輸出が減り、中国から日本への鰻の輸出も減ることになる。また、日本では台湾から輸入するシラスを使って、年間約1万トンの鰻を養殖している。しかし、


中国台湾側が、日本で獲れるシラスを中国台湾に輸出することをなどを事実上の輸出条件として日本に求めているようだが、日本側はこれを拒否する姿勢を示している模様で、交渉は難航している。仮に、中国台湾からのシラスが全面禁輸されたら約1万トン分の供給がなくなる。
鰻を巡っては、http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20070728/1185587900も参照されたし。