「ビデ倫」

スポーツニッポン』の記事なり;


ビデ倫:「修整審査不十分」と警視庁が捜索

 アダルトDVDの画像修整審査が不十分だったとして警視庁保安課は23日、わいせつ物頒布ほう助の疑いで東京・中央区の「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫)などを家宅捜索した。ビデ倫が同容疑で強制捜査を受けるのは初。過激化する一方のAV作品に対する厳しい“ダメ出し”といえそうだ。

 過激なAV画像を取り締まる立場にあるビデ倫に、厳しい“お灸(きゅう)”がすえられた。

 警視庁保安課はわいせつ物頒布ほう助の疑いでビデ倫を、わいせつ物頒布の疑いで同協会会員の都内のDVD制作会社数社を、それぞれ家宅捜索した。同課は今後、関係者を事情聴取するとともに押収した資料を分析し、審査方法や基準などを詳しく調べる。

 AV業界関係者によると、アダルトDVDは編集の際、メーカー側がわいせつな部分にモザイクをかけるなど画像処理を行い、同協会など、それぞれの審査機関が定める基準に従って審査を行う。わいせつ性が低いと判断された作品には、審査済みのシールが張られ市場に出回る仕組み。複数ある審査機関の中でも、ビデ倫は「最も厳しい基準を設けていた」という。

 しかし、ここ数年、より過激な作品を求めるファンが増えたため、ビデ倫以外の審査機関に属する「インディーズ系」メーカーが台頭、ビデ倫系メーカーの売り上げは頭打ち状態となっていた。このため、同協会は昨秋に“規制緩和”を実施。これまでモザイクが必要だった「ヘア」や、モザイク消しの範囲を狭めるなど、新たな基準を導入するなどしていた。

 あるAV業界の関係者は「最も影響力のある審査機関を取り締まることで、過激さに走る業界にストップをかける狙いがあるのでは」と分析。メーカー社員からは「ファンの要望は増す一方。これからどんな作品にすればいいのか…」と戸惑いの声も聞かれた。

スポーツニッポン 2007年8月24日
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20070824spn00m200010000c.html

これは何が猥褻なのかを定義する権限は警察が有しているのだということを改めて示したということだろう。勝手に「規制緩和」なんかするな、ごるぁ!というわけだ。
それにしても、インターネットを通じていくらでも「過激」な映像がダウンロードできるご時世に、「過激さに走る」だけというのも藝がないというか不毛であるような感じもする。さらに言えば、「AV業界」はかつてピンク映画やにっかつロマンポルノが果たした貢献に匹敵する映像文化全体への貢献をしているのかということが問題になるべきなのでは?
因みに、「ビデ倫」という略称、とても猥褻な響きがする。