「負け組」独逸篇

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若い女性、旧東独から脱出=「負け組」男性は極右支持−調査結果

6月4日11時1分配信 時事通信
 【フランクフルト4日時事】若い女性がチャンスを求めて旧東独地域を去る一方、残された男性は仕事も結婚の機会もなく極右政党に投票−。ドイツ統一から15年以上たっても東西経済格差が一向に縮まらない中、旧東側では若い世代の女性人口が男性より大幅に少なくなっている実態が明らかになった。
 ベルリン人口成長研究所が公表した報告書によると、ベルリンを除く旧東側のほぼ全域で、25〜29歳の年齢層の人口は男性100人に対して女性は90人以下。旧東側は「欧州で類例がない男性過剰地域」という。
 旧東側は失業率が旧西側の2倍で、大量失業が大きな社会問題。こうした中、統一後に同地域を去った人のうち、約3分の2は女性が占めた。報告書は背景として、旧東側では男性よりも高学歴者が多い女性の方が積極的に域外に移動し、チャンスをつかむ傾向にあると分析する。
 一方、25〜34歳の男性の独身率は、旧東側が46%であるのに対し、旧西側は37%。女性は自分より高学歴の男性を相手に選びがちで、「旧東側の若い男性は学校や労働市場だけでなく、結婚市場でも負け組」と報告書は断じた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070604-00000031-jij-int

「負け組」とは独逸語で何というのか気になる。
統一後の独逸における両性関係については、上野千鶴子氏が『ドイツの見えない壁』(岩波新書、1993)を書いて報告していたが、それをフォロー・アップする書物は出ているのかどうかは知らない。
ところで、独逸の農業はポーランドからの出稼ぎ労働者に依存していたが、ポーランド人労働者は稼ぎがいい英国やスカンディナヴィアに行ってしまい、独逸には来なくなった。そこで、国内に失業者が沢山いるのだから、その人たちを使えということになったが、独逸人失業者は農業労働では使いものにならず、独逸の農業は相変わらず人手不足に悩んでいるというのを最近読んだのが、そのソースは忘却。