『赤い疑惑』に『女系家族』

『読売』の記事;


赤い疑惑」や「女系家族」、中国で日本の連ドラ放映人気


 【北京=佐伯聡士】温家宝首相の訪日など日中関係改善の流れを受けて、中国のテレビ局による日本の連続ドラマ放映ラッシュが起きている。

 大型連休直前の4月30日から天津のテレビ局が中国で1980年代に大ヒットした「赤い疑惑」(山口百恵三浦友和出演)を再放送しているほか、上海のテレビ局も、米倉涼子主演の「女系家族」「黒革の手帖」を相次いで放映中だ。

 安倍政権発足前の昨年3月には、悪化した対日感情の緩和を狙って、中央テレビが、日本の人気ドラマ「白い巨塔」を放映。4月の温首相の訪日前にも、中央テレビが日本関連の報道を増やし、友好的な雰囲気作りに力を入れていた。特に、山口百恵主演の「赤い疑惑」は初放映当時、日中友好ブームを盛り上げた“切り札”だ。「百恵カード」が若い反日インターネット世代に通じるかどうかは疑問だが、温首相訪日直後の日本ドラマの放映ラッシュは、安倍首相の訪中、胡錦濤国家主席の訪日まで、関係改善の流れを維持する上で一定の効果がありそうだ。

(2007年5月9日23時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070509i514.htm

日本のドラマ(中国語では日劇)が再度持て囃されているというのは、ひとつは一時期中国を席巻した韓国ドラマ(韓劇)に少し飽きてきたということもあるのではないかと思う。
ところで、『女系家族*1は、2005年の秋に上海に来て直ぐに海賊版のDVDで観てしまった。日本とのタイム・ラグは1か月。何といっても専務というか番頭の大野宇市を演じた橋爪功とその愛人の伊佐山ひろ子はいい味を出していたと思うが、無理矢理時代設定を現代化したせいか、却って日本企業の経理の杜撰さとか商品管理の杜撰さといった変な対日イメージを作ってしまうのではないか。
女系家族 DVD-BOX

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