承前*1
呉玉蓉「頂級知識分子艾柯暢論全球治乱」『東方早報』2007年3月6日
ウンベルト・エーコは北京の中国社会科学院で「戦争輿和平」と題する講演を行った*2。
エーコは「戦争」を「経典戦争」と「後現代戦争」に分ける。「冷戦」終結以後の戦争が「後現代戦争」。「経典戦争」は「打敗敵人消滅」を目的とし、「正面的戦争」であり、「在明確地域間進行」。それに対して、「後現代戦争」の特徴は誰が「敵」なのかが「不明顕」だということであり、「正面的戦争」ではない。エーコによれば、「在後現代戦争中、没有勝者、而在経典戦争中、総有一個勝者」。また、「経典戦争」ではすぐに終結し平和が訪れるが、「後現代戦争」は「長期存在」する。「対伝媒的態度」に関しては、「経典戦争」の場合、敵の宣伝は抑圧される。それに対して、「後現代戦争」の場合、それは曖昧になる。ほかの論点としては、「媒体実際上成了恐怖主義者的盟友」。現代のテロリズムはメディアの報道による広告効果を抜きには考えられない。また、エーコは「全球和平似乎不可能」という悲観的な見解を示した。世界の中心部は「和平」であるが、その平和は実際「建立了在和平辺縁人的痛苦之上的」である。