Mixi遊佐未森コミュ

土曜日の夕方頃から、Mixi遊佐未森コミュが集中的に〈荒らし〉に遭った。突然、コミュの管理人を誹謗中傷する書き込みが集中し始めたのだ。管理人はイラストレーターとしてそれなりの業界的な名声を有している方らしいが、〈荒らし〉の首謀者ども*1は管理人の管理する複数のコミュを一斉に攻撃すると宣言していた。遊佐未森コミュだが、管理人は辞任してしまったようだ。つまり、〈荒らし〉どもの目的は半ば達成されてしまったことになる。
実は〈荒らし〉の首謀者どものMixiのIDをここで晒そうと思ったのだけど、少し考えた結果、見あわせることにした。それは先ず晒しても効果がないと考えたからだ。晒したとしても、すばやくトンズラ(退会)してしまうというのは十分に考えられ、また別のアカウントでMixiに別のアカウントで潜り込んで悪さをするというのは目に見えている。晒すんだったら、徹底的に個人情報を晒して、オン・ラインでもオフ・ラインでもお前に居場所はないんだということを知らしめる必要があるだろうけど、そんなことは不可能である。
さて、昨年後半からMixiのコミュ荒らしが流行っていたということを知る。例えば、ITmedia岡田有花という人が書いた記事;


mixiコミュニティー“乗っ取り”にユーザー困惑


mixi」上で昨年末から、コミュニティーの名前や内容が突然、以前とはまったく関係ないものに変わり、ユーザーが困惑する事態が相次いでいる。一部の悪意あるユーザーが、各コミュニティーの管理人の座を“乗っ取り”、その内容を改変しているようだ。
2007年01月10日 15時33分 更新
 SNSソーシャルネットワーキングサービス)「mixi」上で昨年末から、コミュニティーの名前や内容が突然、以前とはまったく関係ないものに変わり、ユーザーが困惑する事態が相次いでいる。一部の悪意あるユーザーが、各コミュニティーの管理人の座を“乗っ取り”、その内容を改変しているようで、運営元のミクシィも対応を検討している。

 mixi内でコミュニティー乗っ取りが話題になり始めたのは昨年12月はじめごろ。“乗っ取り犯”のユーザーは、管理人がいないコミュニティーの管理権限を取得して内容を改変するほか、管理人がいるコミュニティーでも、管理権限を奪って荒らしているようだ。

 管理人がいるコミュニティーを乗っ取る場合、悪意あるユーザーはまず、コミュニティー掲示板に罵詈雑言や管理人の悪口などを書き込んで荒らす。管理人が管理に疲れると、荒らしたユーザーの仲間と見られる、別の悪意あるユーザーが「管理人を交代してあげる」などと持ちかけて管理人権限を取得。コミュニティー名や内容を、従来とはまったく関係ないものに変えてしまったり、掲示板を削除してしまったり、コミュニティーそのものを削除してしまう。

 “乗っ取り犯”の目的は定かではないが、「乗っ取ったコミュニティーの参加者数が減っていくのを見て楽しんでいる」「mixiを混乱させて楽しんでいる」といった見方がネット上では優勢だ。

 ミクシィはこういった事態について「管理人が、悪意を持ってタイトルを変えたり、コミュニティーを全く別のものに作り替えてしまう事実があることを、運営事務局として確認している。ユーザー同士で解決して頂けない場合は、管理人が、コミュニティーのもともとの設立意図を継承してもらえるユーザーに管理権を渡すことができるよう、現在対策を協議中」とコメントしている。

 また、同社は昨年12月27日、管理人に次ぐ権限を持った「副管理人」を各コミュニティーに追加。管理人の権限の分散も図っている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/10/news058.html

この記事では〈愉快犯〉説を採っているようだ。しかし、松永英明氏によると、さらに根深い背景があるらしい*2。昨年大騒ぎになった某家電メーカーからの情報流出事件の余波は2ちゃんねるMixiにも及んだが、その経過の中でMixiからの強制退会処分を受けた某がMixi総体への報復攻撃を2ちゃんねる上で宣言して、それに共鳴した2ちゃねらーどもがMixiに潜入し、様々な破壊工作を行っていたのだと。因みに、これら2ちゃねらー=工作員がどのような仕方で一連のアクションを惹き起こしているのかというのは社会学的にも興味深いということはある。
今回の遊佐未森コミュその他の〈荒らし〉がそれと関係があるかどうかは勿論わからない。私の見るところ、特定の(それも一定の世間的名声もある)個人に対する悪質ないじめであるようであった。
ところで、Mixiでは昨年12月から「氏名や性別の公開範囲が限定できるように」なった;

mixiで氏名・性別の公開範囲を限定可能に


mixi」で12月上旬から、氏名や性別の公開範囲が限定できるようになる。「ユーザーの自由度を高めて居心地の良さにつなげるため」としている。
2006年11月13日 21時17分 更新
 ミクシィは、SNSソーシャルネットワーキングサービス)「mixi」上で、氏名や性別の公開範囲を限定できる機能を、12月上旬に実装する。「ユーザーの自由度を高めて居心地の良さにつなげるため」としている。

 従来、氏名と性別は会員全体に公開されていたが、「友人まで」「友人の友人まで」「全体に公開」の4つから選べるようにする。

 mixiでは、本名で登録していたユーザーが、日記に問題のある内容を書き込み、身元が割れて騒ぎになるケースが何度か起きていた。

 また、mixiの「利用上の注意」の内容がこのほど追加された。mixi内でプログラムのぜい弱性を見つけた時の対処方法などセキュリティ面の注意や、日記に何を書くべきかといった利用法などについてアドバイスしている。

 mixiの11月12日現在の登録ユーザー数は約660万人。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/13/news089.html

しかしながら、DQNの「居心地の良さ」を高めてどうなるんだとも思う。

*1:本当に複数の人間なのか、それとも1人で複数のアカウントを使い分けているのかはわからない。

*2:http://www.kotono8.com/2006/12/31mixicommujack4.html