納豆のことよりも

承前*1

「納豆」問題はあれ以来大変な展開を見せたということは皆様ご周知の通り。
さて、http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-166.htmlによれば、あの手の番組においては、「業界」*2に「協力金」が支払われているとのことだが、


消費者が頭に置くべきなのは「テレビが嘘を言う可能性」よりも「真実を言わない可能性」のほうだと思う。「テレビが言ったから本当だろう」というのはまだしも「テレビが言わないからそれは嘘だ」となると危ない。潜在的殺人商品・殺人企業・殺人業界といったものの存在は、テレビには決して暴けないのだ。
という箇所を取り敢えずコピーしておく。
それよりも、http://d.hatena.ne.jp/amai_oyatsu/20070130/p1で言われている「健康教」の問題の方が重要だと思われる;

「赤ワイン教」の布教者(isbn:9784062690720)が,「健康教A」から「健康教B」に改宗せよ,と.

「科学的,医学的根拠」がコロコロ変わることを考えれば,どの宗派を信仰したところで結局は「流行を追いかけているだけ」の話.

「健康教A」か「健康教B」か,ではなく「健康教」それ自体を問題にしなければ,テレビ,新聞,雑誌,そしてネットとメディアを問わず,同じことが繰り返されるだろう.

自分ひとりで追いかける分には「勝手にどうぞ」と言いたいが,宗教らしく「異端審問」もセットになっているから,やっかいだ.

これについてはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061204/1165208511とかも参照されたい。或いは、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070215/1171538188で紹介した魁生姐さんのテクスト*3も。
納豆に話を戻すと、日本人の多くはこれまでの人生で何十年間も納豆を食してきた筈。それなのに、何故TVが何か言って、そしてそれがひっくり返って、それくらいのことで今更右往左往しなければいけないのか。それがいちばん不思議な筈。唐突かも知れないが、
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070221#p1で言われているようなことと関係があるのかも知れない。1990年代後半の中国で何故あれ程(政府による大弾圧を誘発する程)「法輪功」が流行ったのか。その背景の一つには、国営企業のリストラと公的医療の危機があった。