中国文化の危機――復旦大学調査

 YAN Zhen “Fears over culture survey” Shanghai Daily16 January 2007


復旦大学社会学系が上海市内の中学生(初級中学、高級中学)と大学生3300人以上に行った意識調査について。
例えば、全回答者の93%強が英語学習を「とても重要」と答えている。それに対して中国語学習を「とても重要」だと答えたのは87%弱。これについて、調査の主査である社会学者のYU Hai氏は


Obviously, English has gained a landslide victory over Chinese. The impact is so strong that Chinese, and even Chinese culture, seems to be marginalized.
とコメントしている。そもそも外国語と自国語という差異はあるし、しかもこれくらいの差でここまでいえるかとも思うが、先を紹介することにする。
上海の例えば銅仁路や茂名南路のレストランやバーなどの看板の約1/5は英語による表記のみで、そこに漢字を見つけることは難しい。このことについて、回答者の約2/3が商業活動の一環にすぎないので気にすることはないと答えており、”national confidence”に欠けると答えたのは20%
また、春節など公的な祝日になっているものを除いて「中国の伝統的節日」を幾つ知っているかという質問では、0が41%、1が25%、2及び3が22%、4以上が12%。中国の四大発明(羅針盤、火薬、活字印刷、紙)を知っているかどうかという質問では、まったく知らないが7%、一部知っているが41%、全部知っているが52%。
ただ、この記事では伝統についての知識と英語との関係はわからない。