不一様

月曜日、Jz Clubで竇唯の新ユニット「不一様」のライヴ*1
「不一様」は昨年12月に結成された*2
始まりは月曜日の10時からだというのに、会場は超満員。老外よりも中国人の方が多い*3。1時間半で2曲が演奏された。竇唯はドラムのほかにピアノを弾き、フルートを吹いたのだが、再発見したのはドラマーとしての竇唯。彼のドラミングは余計なおかずを入れることなく淡々とビートを刻んでいく。このシンプルかつ的確なドラミングを比較するとすれば、チャーリー・ワッツか。それに対して、ピアノの前に坐ると、けっこう派手なフレーズを弾きまくっていたが。ロックにせよジャズにせよ、音楽というのは大体その展開が読めてしまう。しかし、「不一様」の場合は全く先が読めない。それは一方では音楽にノレないということになるのだが、他方では聴く者をスリリングな気持にさせる。多分、観客の反応もこの2つに分かれていた筈。
プログレッシヴ・ロック? フリー・ジャズ? アンビエント? もうどうでもいい。
ところで、遅れてやって来て、私たちの後ろに立って、竇唯ってあんたより背が低いのねとかどうして「黒豹」の曲やらないのとか大声で喋っていた中国人のカップルはまじうざかった。

ライヴが終わって、近くの「出色人家」という寧波料理屋で(上海料理の)「三色両面黄」を食べる。これはほぼ長崎ちゃんぽん。長崎ちゃんぽんは明治時代に長崎在住の中国人によってつくられたという話を聞いたことがあるが、その人は上海人だったか。