李銀河、バッシングされる?

社会学者の李銀河が自らのblog*1上で「換偶」すなわちスワッピングの合法化を擁護する文章を書いたところ、これを巡ってネット上ではバッシングの嵐が起こったという。曽念長「李銀河何必給社会学乱下定義」(『東方早報』2006年11月8日)から知る。問題となったエントリーは「換偶問題」と題された10月24日付のもの*2。また、バッシングへの反論は「為某事辯護與提唱的区別」*3
曽氏によれば、これは科学的或いは学的な知識と「主流的社会価値」つまりは一般大衆の知識との衝突ということである。但し、曽氏のテクストの主な論点は、この点ではなく、李銀河が「科学対於人的事情幾乎無話可説」というエントリー*4で、どういうわけかチョムスキーを踏まえて、人間を対象とする社会学は「科学」であるよりも寧ろ「文学」或いは「哲学」であると述べていることを捉えて、そのことによってプロフェッショナルな「訓練」を経た「社会学家」と「伝統文人出身」の「庸俗社会学家」との「区別」を「抹殺」することになるのではないかという批判である。
紙のメディアで、この問題に言及したものとして、その11月9日付のShanghai DailyのWANG Yong “Famed scholar: Spouse swapping ok”というのを見かけたが、これは完全なバッシング文章。曰く、


But she is a bad sociologist at best and a big mouth at worst. She convinces no one but lunatics that willing exchange of spouse is reasonable and moral and thus should be accommodated and respected.