石原慎太郎 on 図書館

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20061105/p1経由で知る。
http://igandou.txt-nifty.com/igandou/2006/10/post_e824.html石原慎太郎の図書館に関するコメントが「石原知事定例記者会見録 平成18(2006)年10月20日(金)15:30〜16:16」*1から引用してあるので、孫引きしておく;


【記者】都立図書館の司書について伺いたいんですが、今、136人いるんですけども、 2007年問題団塊世代の司書が大量退職して、この5年で半分の68人ぐらい定年になるんですけども、 一方で20代の司書というのが1人もいないんですけども、ちょっとこういう現状になっていまして、 せっかく作家である石原さんが知事をやっているので、 こういった文化行政の衰弱というのはあまり好ましくないんじゃないかなと思うんです。 2002年度から新しい司書を採用していないんですけども、そういう意味で、若い世代の司書を育てるという意味でも、 早急な採用の再開とか…。

【知事】図書館の司書ってのは、どんな仕事をするの。

【記者】レファレンス業務といって…。

【知事】ある図書館なんか、外国でも日本でもそうですけど、 身元がしっかりしてたら、オートマティックに本を借りられるシステムになっていますよ。 どの本がいいか悪いかということを司書に相談する読者なんて、ほとんどいないと思うんだね。私は司書の仕事っていうのは、 何も若い人だから非常にサービスが行き届かないってものじゃないと思うけど、今の時代に人間を配置しなくたって、 オートマティックに本を借りられりゃいいじゃないですか。自分が選ぶってのは、自分で自分を選ぶって、その読者の感性なんだから、 そこまで司書が指導することもないし、できたものでもないし、そんな業務、果たしてなかったと思うしね。この時代に、 人手が足りなくなってきた。私はやっぱりそう思うけど、その中で人件費を払って、旧来の何ていうのかな、 図書館作業というものを人を雇ってするような時代じゃないんじゃないかな。本は本であるんだから。

 はい、それじゃ。

結局、石原慎太郎の図書館認識は小学生並みだということになる*2。これは彼の政治的スタンスが左か右かという以前の問題である。また、ある現役の図書館員の人*3が自嘲しているように、多くの人の賛同を得ることになるのだろう*4

*1:http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2006/061020.htm

*2:Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060730/1154283564

*3:http://hibiki.cocolog-nifty.com/blogger/2006/10/post_bae2.html

*4:この方は「暴言」という表現を使っているけれど、私は「暴言」以前だろうと思う。