細石

日本海新聞』の記事なり;


巨大さざれ石を合併2町の一体感シンボルに


 兵庫県新温泉町浜坂の同町役場に、巨大な「さざれ石」が出現した。実はこの石、合併のシンボルにしようと町の発案で温泉地域(旧温泉町)から運んできたもの。設置にはクレーン車も出動し、町職員や近くの住民らがかたずをのんで大掛かりな作業を見守った。

 「君が代」にも歌われているさざれ石は、小さな石の集まりのすき間が炭酸カルシウムなどで埋められ、一つの大きな石の塊になったもの。学術的には「石灰質角れき岩」と呼ばれ、同町では切畑地区で見ることができるという。

 巨大なさざれ石は、「山のものを海に、海のものを山に」設置することで新町の一体感の醸成を図ろうと馬場雅人町長が発案。高さ二メートル、幅三・五メートル、周囲約八メートル、重さ約十四トンもある石を切畑区(倉田憲一区長)から寄贈を受け、役場へ移植した。

 突如として現れた巨大な石とクレーン車も繰り出した大掛かりな作業に、職員や近くの住民は興味深々。趣旨に賛同したというボランティアらが慎重に作業を進め、役場中庭に設置した。

 同町は今後、立て札や台座を設置する予定。温泉地域には、居組県民サンビーチの砂を使用した砂時計を温泉総合支所に設置することにしている。
http://www.nnn.co.jp/news/061028/20061028009.html

この町長は構造人類学を学んだことがあるのだろうか。「巨大さざれ石」とは字義的には形容矛盾だが、この形容矛盾によって稼動されるカテゴリーの振動が構造論的には意味あることなのだろう。