鬼ごっこ

『朝日』の記事;


休み時間の校庭鬼ごっこを禁止、米の小学校
2006年10月19日23時05分

 AP通信によると、米マサチューセッツ州ボストンの南にあるアトルボロの公立ウィレット小学校が、教師の見ていない休み時間に校庭で鬼ごっこや他の追いかけっこをすることを禁じることになった。万一、けがをした場合に学校が責任を問われるのを避けるためと伝えている。

 同通信によると、校長は休み時間には事故が起きやすいとして、禁止を承認した。同じように鬼ごっこを禁止する動きは、ワイオミング、ワシントン州のごく一部でも起きている。アトルボロのいくつかの学校では数年前、ドッジボールを禁止する動きもあったという。
http://www.asahi.com/international/update/1019/015.html

米国でも「鬼ごっこ」はあるのかと一瞬思ったが、和英辞典にはplaying tagとある。〈達磨さんが転んだ〉系なのか、それとも〈巡査と泥棒〉系なのか。ともかく、セキュリティという大義名分と訴訟リスクの回避ということには、泣く子も地頭も勝てないわけだ。記事では、「万一、けがをした場合に学校が責任を問われるのを避けるためと伝えている」とあるけれど、実際、既に(それもかなり最近)学校側は〈痛い目〉に遭っているということなのだろうか。そうでなければ、数百年前から変わらず在り続けているリスクが急に注目されるというのは解せない。
ごっこが駄目なら、〈馬乗り〉なんてもっと駄目か。あれには偽装された〈苛め〉という側面も多分にあるわけだし。(ブライアン・オールディスの小説の中でしか見たことはないけれど)〈お百姓さんと牛さん〉ごっこなんてさらに駄目。
ただ、子どもたちの間では新しいルールが生成するのでは? 先生に見つかったら負け。