勇ましい!


 http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20061010/p1
 http://d.hatena.ne.jp/suuuuhi/20061008


でも、北朝鮮を或る国或いは国際的な連合軍が軍事的に制圧してしまうというオプションは現実性がないと思う。それは権力を破壊するのは簡単だが、権力を生成させ・維持することは困難であるからである。北朝鮮を制圧するといっても、それだけで終わりではない。現在の〈金王朝〉に代わって、北朝鮮統治していかなければならないのだ。多分、〈金王朝〉の残党によるテロに怯えながら。そのようなコストはどの国も払いたくないだろうし、どの国にも要求することはできないだろう。同様に、左翼の一部で流布している帝国主義による「北朝鮮侵略戦争策動」*1云々というのも眉唾というか半ばトンデモの域に達していると思う。統治することの困難を考慮に入れていないからだ。
その一方で、中国国連大使に拒否権発動を要請するという運動も始まっているようだが、それもどうかなという感じはする。中国の国際的立場に対する配慮が感じられないということがあるし、北朝鮮が全く〈お咎めなし〉というのも腑に落ちないというのは多くの人が感じるところなのではないか。
それよりも、北朝鮮が何かをやらかすと既に定番のようになってしまった感のある「脅迫電話」*2の方が気になる。覚えておかなければならないのは、在日朝鮮人北朝鮮当局は護ってくれないし、護ることもできないということだ。
また、「北じゃなく、今、日本にある核問題」*3もよっぽど大事であろう。