下関駅放火

安原宏美さんのところ*1
この事件、ニュースのヘッドラインとしてはたしかに見覚えがあるので、全く知らなかったというわけではないのだが、それらをクリックする気には何故かならなかったので、今回、それが有する社会的インプリケーションに初めて気付かされたといっていい。
刑務所を老人ホーム代わりに利用しようとして犯罪を行うというケースはけっこうあるのだろうか。このまま新自由主義が貫徹されれば、増えるだろうなということは予想できる。さらに重要なのは、安原さんによる刑法39条と「医療観察法」への批判だろう。曰く、


この被疑者が弁護側がいうように39条が適用されてしまったらどうだろう?
 医療観察法適用もいけそうな事件である。もし適用されてしまったら「事実」はまったくわからない。例えば被害者が出ていた場合、被害者が一番望んでいる「事実」はどこにいくのだろうか?
 
 裁判は「被疑者の反省の弁」を聞く場所ではない。「事実認定」をする場所である。
 39条と医療観察法は現実を隠す、隠蔽する、逃げる法律にしか見えない。そんな法律の裏側に「福祉をもれた人間なのか」「なにか組織的な巨悪があるのではないか」「セキュリティ対策がまちがっているのではないか」という疑問は永遠に問われることはないのではないか。



 「10回も放火してるんだよ、異常だよね。頭おかしいんだよね。最近変な人多いよね。」



 そういわれるんだろう。そんな言葉が支配的であるんだろうな、とは思います。

ところで、http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10017467565.htmlは地元(岡山)における橋本龍太郎の評判。そこに引用された生前のインタヴュー*2から;


総裁選では、95年に大差で勝利した小泉純一郎・現首相に2001年は敗れた。この間、何が変わったのか。



それだけ(が理由)と言うつもりはないが(01年に立候補した当時の小泉元厚労相亀井静香政調会長麻生太郎経済財政担当相)4人のうち、小泉さんが『8月15日に靖国神社へ絶対に行く』と言い他の2人も同調した。私だけ、お互いの心の中の話として政治論争にするのをよそうとした。





靖国問題は9月の総裁選で争点に浮上しそうだ。

不幸なこと。議論すること自体、良くない。(小泉首相靖国神社に)8月15日に行くというのは破りっぱなしだが、時々行かれる。『文句を言うのは中国と韓国だけ』と言っているが、マレーシアの首相やシンガポールも不快の念をあらわにしている。(戦争の)巻き添えを食った人たちは忘れていない