軍歌が好きだって?

承前*1

「軍歌酒場の“安倍親衛隊”」という『赤旗』の記事*2。曰く、「八月二日夜、自民党の若手議員の「軍歌をうたいつぐ会」が企画されました。案内状に「8月15日靖国神社参拝後の唱和のための軍歌演習を兼ねた暑気払いです」」。例の稲田朋美ちぇんちぇーらである。
所謂アニソンに「軍歌」のフレイヴァーが継承されているということは承知しつつ、「軍歌」が好きだとは? 政治思想上の左右を言っているのではない。音楽に関しては〈左〉だって偉そうなことはいえないのであって、だから既に1960年代において、みんな〈政治的に正しい歌〉よりも〈フハイダラクした米帝の歌〉の方を好んだのではないか。安倍というと、山本〈イラクの場所を知らない〉一太というのを思い出すのだが、彼はロック・ファン、それもプログレのファンを自称していた筈なのだが、どう感じているのだろうか。「日本の伝統、文化、芸術、音楽について、学校現場でしっかり植え付けていくことが必要だ」と現職の文部科学大臣が発言したという記事があったが*3、ここでいう「伝統」というのは、武家の場合は謡曲、町人の場合は長唄というようなものではないってことか。
ところで、『赤旗』の記事に、「軍用迷彩服を着用し、モデルガンを手にするのが趣味というメンバーもいます」という一文。これで〈批判〉しているつもりなのか。軍事オタクが全て軍国主義者ではないということはいうまでもないし、〈ミリタリー〉というのは今や数あるファッション・アイテムのひとつにすぎないのだ。トレンチ・コートを着るのは軍国主義的? 大昔のことだが、ウルトラ・シリーズのような怪獣ドラマによって子どもたちに軍国主義イデオロギーが植え付けられていると如何にも如何にもな女性小学校教師が発言したのを聴いて、(心の中で)仰け反ってしまったことを思い出した。