和平官邸

土曜日、汾陽路158号の「和平官邸」*1で食事。先週も一緒に食事をしたM弁護士とその同僚のZ弁護士、それから編集者のZ嬢と友人のKさんと私たち夫婦。
「和平官邸」は国民党幹部であった戴笠の邸宅で、革命後は「林彪の息子、林立果」が住んでいたこともある*2。料理は基本的には上海料理なのだけれど、上海料理特有のしつこいくらいの甘さは目立たない。特筆すべきは、フォアグラのウィスキー煮、178元。これは煮汁も湯呑みに注いで、いただく。値段も心配したほどのことはなく、1人あたり100元ちょっと(赤ワイン1本込み)。但し、個室の場合はミニマム・チャージが1人あたり200元*3
食後、歩いて数分の、これもまた洋館をリノヴェイトした独逸風ビア・ホール「上海寶莱納餐庁(Paulaner Bauhaus)」*4へ。自家醸造麦酒を呑む。ここでは、80年代のヒット曲ばかり演奏するハウス・バンドがいて、西洋人も中国人も盛り上がっているが、静かに呑みたい向きにはうるさいかもしれない。NAさんも合流。私たち夫婦とKさんを除いて、みんな早稲田の卒業生だということに気付く。日本人中国人を含めて、全員上海人ではないのだが、上海人というのは帝国主義、国民党、共産党、最近では多国籍企業と、常に外部の強い者との関係で自らのアイデンティティを確保してきた云々という話になった。
ところで、「和平官邸」のある汾陽路と岳陽路の交差点にはプーシキン銅像(胸像)あり。1937年に最初に建てられたということだが、その謂われを知らず。