お祖父さんは「救世軍」

雑誌『薔薇族』の元編集長・伊藤文學氏語る;


僕のおじいちゃんが大正時代に救世軍(1895年から布教活動を行なっているキリスト教系の団体。その当時は廃娼運動などをおこなった)にいて、女郎さんの解放運動をやっていたんだよ。1,000人くらいの女郎さんを救い出して、職業訓練なんかをやっていたらしい。

女郎さんの多くは、東北の貧しい農村から東京の女郎屋に売られてきた女性で、彼女たちはいくら働いても自分にお金が入らず、店から抜け出せないような仕組みになっていた。誰かが彼女たちを救い出すと女郎屋は損をするので、暴力団みたいなのが出てきた。そして、その人たちからおじいちゃんたちは殴る蹴るの暴行を受けたんだ。

おじいさんは大正時代に死んじゃったけど、長生きしていたおばあちゃんからそういう話をよく聞いていた。だから、自分がなんにも悪いことをしていないのに、ひどい目に遭っている人が世の中にいっぱいいるっていうことを、けっこう前から知っていたんだよね。そういう知識が、ゲイをどうにかしなきゃという思いにつながり、『薔薇族』を出すきっかけになったのかもしれないね。
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2006/08/post_f631.html

ところで、「救世軍」のサイト;

http://www.salvationarmy.or.jp/


International Headquarters(万国本営)http://www1.salvationarmy.org/ihq/www_sa.nsf


どちらもシンプルでいい。