徐家匯公園から建国西路、そして紹興路

承前*1

家の近所に「徐家匯公園」という公園があるのだが、その中に「小紅楼(Villa Rouge)」*2というフレンチ・レストランがある。それは1921年に建てられた洋館で、「法国百代(EMI)」の中国総部及びレコーディング・スタディオがあったところ。中国最初のレコーディング・スタディオだから、ここは中国における近代音楽産業の起源であるともいえる。あの「夜上海」や「夜来香」もここで吹き込まれたわけだ。現在、レストランの入口には、当時のレコーディング用の円筒が展示されている。
別にこの高級レストランでランチをしたわけではなく、今日は、その斜向かいにある瓦斯(煤気)会社の事務所で瓦斯代を払っただけである。
それから、公園の向こう端の宛平路の「天手古舞」でラーメンを食べようとしたのだが、「準備中」。仕方がないので、飯屋を探して、建国西路を東方向に歩く。飯屋は見つからず、結局陝西南路まで出てしまった。落ち着き先は紹興路の「漢源書店」。暑さのため、まともな食事をする気力はなく、ティ・セット(45元)でまったり。