正露丸

『朝日』の記事;


ラッパ敗訴、「正露丸は一般名称」と認定 大阪地裁
2006年07月27日21時55分

 ラッパのマークで知られる胃腸薬「正露丸」を製造、販売する大幸薬品大阪府吹田市)が、名称と包装箱が酷似した薬を売るのは不正競争防止法が禁じた類似品販売にあたるとして、和泉薬品工業(同府和泉市)に販売差し止めと約6400万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。田中俊次裁判長は「正露丸の名称は以前から一般的に使われ、商標権の侵害にはあたらない。マークで他社の製品と区別でき、混同の恐れもない」として請求を棄却した。大幸薬品は控訴する方針。


 判決によると、大幸薬品は1959(昭和34)年に「正露丸」と「SEIROGAN」の商標登録を認められた。和泉薬品工業は昭和30年代にはすでに「正露丸」の名称で商品を販売していた。

 判決は包装箱の表示や外観について共通するデザインだと認めた。

 その上で、和泉薬品工業が商品を販売していた昭和30年代には、複数の業者が正露丸の名称と同じような包装箱で販売していたと認定し、「大幸薬品だけが独占使用してきたわけではない」と指摘。大幸薬品の商品はラッパのマークによって他社と区別できるため、商品を混同するおそれはないとした。

 商標権についても「和泉薬品工業は、一般的な名称として使われている『正露丸』を表示したにすぎない」と述べ、侵害はないと結論づけた。

 〈大幸薬品の話〉 到底承服しがたく、判決文を検討したうえで控訴する予定だ。

 〈和泉薬品工業の古下悦朗社長の話〉 当然の結果と受け止めている。
http://www.asahi.com/national/update/0727/OSK200607270210.html

商品名がいつの間にかに「一般名称」になったもの――「ホッチキス」、それから「宅急便」もそうか。
ところで、「正露丸」はそもそも「征露丸」。現在露西亜で売っているのだろうか。