こんな結末になるとは

幾度か書いたように、雲南省の大理に住む叔父さん(妻の父の弟)が手術のために上海に来ている。その叔父さんが昨日の午後6時前に息を引き取った。
いやはや、こんな結末になるとは考えてもみなかった。脳に関わる手術なので、楽観は許されないけれど、容態も安定したということで、来週には集中治療室も出られるのではないかとみな思っていたのだ。来週末から再来週にかけて、ある原稿書きの仕事のオファーがあったのだが、そのくらいなら大丈夫だろうということで、引き受けてしまった。また、週末の上海見物の相談もしていたのだ。また、週末から来週にかけて、ほかの親類も上海にやってくることになっていたのだ。
5時すぎに、義父たちが市場で買い物をして家に帰ってくる途中に、病院で何か異常事態が起こったので、病院に戻る、買った肉や野菜を途中で受け取るようにとの連絡があり、肉や野菜を受け取って、自宅で待機していると、今度は6時すぎに叔父さんが今亡くなったという妻からの電話。タクシーで病院に駆けつけてみると、叔父さんは、既に人工呼吸器やチューブを外され、死装束のスーツを着せられ、冷たくなって、ベッドに横たわっていた。叔母さんや娘である従妹も泣きじゃくっているし、弟である叔父さんたちもすっかり気を落としている。南京東路まで、妻と一緒に白い木綿の布を買いに行って来ると、その布を切り、叔父さんの身体をくるんでいく。叔父さんを「太平間」(霊安室)に送って、部屋に戻り、1時間くらい気を静めてから、タクシーで帰宅。既に23時を過ぎている。
今、「紅河」*1という煙草を吸っているのだが、これはそもそも叔父さんが治ったら自ら吸うつもりで、2カートン持ってきたものだ。叔母さんは治ったら禁煙させるといって、私が引き取った。
未だに事情を飲み込めていないということもあるし、また色々と思うこともあるのだが、お気遣いいただいた読者もあり、取り敢えずの報告ということで、書き記すことにした。

因みに、上海は颱風Bilisの影響で強風が吹いている。