NHK

少し以前の話ではあるが、http://d.hatena.ne.jp/sava95/20060607#p2を経由して、知る。
竹中平蔵の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」の「最終報告」についてのコメント。「報告」はNHKのFM放送の廃止及びBSのチャンネル数の削減を提言しているそうな。


廃止部分については民間の放送に割り当てることとなるため,視聴者からみてチャンネル数が減ることにはおそらくならないのだとは思います。ただ,問題はその質がどのようなものになるかということです。NHK-FMは(最近はやや傾向が変わってきたとはいえ)クラシック番組や純邦楽といった,他の放送局ではほとんど提供していないジャンルの放送を提供していました。これが民間に切り替わった場合,全県1局規模の民放FM放送が同じことを商業ベースで行うことは考えにくく,番組の多様性の観点からすると,画一化を引き起こしかねません。これを解決するには,アメリカのような小出力の放送局を林立させる方法をとるしかないように思います。また,現在のBSデジタル放送でまともに番組を作成し放送しているのはNHK3波だけであり,このうち2つが削られて民放にかわったら,ここもまた地上波再利用か通信販売番組に使われるだけなのではないかという恐れがあります。公共性とは番組のジャンルの問題ではなく,むしろ番組の多様性確保や質の確保に重点をおくべきと思います。
http://d.hatena.ne.jp/paco_q/20060607/1149631277
FMとBSって、NHKのいちばん良質な部分を削れということではないか。渋谷陽一の『ヤング・ジョッキー』によって、ロックに入門した世代だから、私的な感傷はある。NHKの地方局のことはよく知らないのだが、地方FM局に変態的なDJがいて、そのためにその後の音楽的テイストに深刻な影響を受けたという話は幾件か聞いたことはある。そうした変態たちがそれぞれのローカルの音楽文化に寄与しているということは大いに考えられることである。
ところで、http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2006/06/post_225e.htmlで触れられていた

どっちにしても、2011年から、すべてのテレビ放送が地上デジタル波になって、今のテレビで見られなくなったら、今よりは明らかにテレビを見る人の数は減る。5月に行なわれたインターネットのリサーチでは、今のテレビで見られなくなったら、「もうテレビは見ない」って答えた人が全体の20%もいて、「テレビを買い換えて見る」って答えた人は40%だけだった。そして、残りの40%は「まだ分らない」だったから、この「まだ分らない」の人たちが全員、「テレビを買い換えて見る」に気持ちが変わったとしても、2011年からは、テレビを見る人の数は、今よりも20%ほど減ることになる。だから、実際には、もっと多くの人たちが、テレビ離れをすると思う。

すでに、地デジ放送を見てる人たちに対するアンケートでは、地デジ放送に対して、「満足」と「どちらかと言えば満足」の合計が50%、「不満」と「どちらかと言えば不満」の合計が17%、「どちらとも言えない」が32%だった。この結果を見れば分かるように、無理して高いテレビを買ったところで、やってる番組自体がくだらないヤラセ番組ばっかなんだから、画面だけが良くなったって、何の意味も無いってワケだ。

というのも気になるところだ。ここで言及されている「調査」の元ネタはわからないが。