去年の12月の記事であるが、村山敏勝さんのblogで知る;
そういえば、銀座のJenaがなくなってから何年経つだろうか。北沢書店ということで、記憶を辿ると、北沢で最初に買った本はAustinのPhilosophical Papersで、新本ではなく、2階の古書コーナーで買ったのだった。また、John D. Caputoという哲学者と出会ったのは東京堂の洋書売場である。
ものすごく久しぶりに神保町に行ったら、北沢書店が絵本屋さんになっていた。洋書専門店という商売は死滅しつつある。東京堂が店舗改装とともに洋書売場を閉めたのはいつだっただろうか。そのときはショックだったが、いま思えば経営的には100パーセント正しかった。旧店舗の最上階の洋書売場を仕切っていた方は、どうされているのか。わたしが現代思想の紹介みたいな仕事をやれていたのは、半分以上あの方のおかげである。洋書売場の仕入れ担当者というのは、日本文化の黒幕というべき存在だったわけだが、それも昔。