米原さんといえば、『ちくま』で旧蘇聯におけるパンツの考察を連載されていたが、あれはその後単行本化とかされたのであろうか。
作家でロシア語通訳者の米原万里さん死去国際感覚豊かなエッセーで知られ、ロシア語同時通訳者としても活躍した作家の米原万里(よねはら・まり)さんが25日午後1時12分、卵巣がんで死去していたことがわかった。56歳だった。
告別式は親族で済ませた。後日、友人葬を行う。喪主は妹、井上ユリさん。
東京生まれ。日本共産党幹部で元衆院議員の父・昶(いたる)氏とともにプラハで少女期を過ごし、現地のソビエト学校でロシア語を学んだ。東京外語大、東大大学院を卒業後、同時通訳者となり、エリツィン元ロシア大統領が来日した時の通訳も務めた。
その傍ら、東西の文化に通じた体験を生かした辛口でユーモラスなエッセーでも人気を博し、1995年「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」で読売文学賞(随筆・紀行賞)。ソビエト学校の思い出と歴史に翻弄された学友たちの運命を追った「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」で2002年、大宅壮一ノンフィクション賞。翌年、小説「オリガ・モリソヴナの反語法」でドゥマゴ文学賞を受賞した。
(読売新聞) - 5月29日20時18分更新
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