中国語では、avant-gardeを「先鋒」或いは「前鋒」と表現することが多いが、日本語と同様に「前衛」という言葉を使うこともある。
昨日の新聞(『東方早報』)に、独逸ワールド・カップの各国メンバー表が載っていた。選手のポジションなのだが、
ゴール・キーパー 守門員
バック 後衛
ミッドフィルダー 前衛
フォワード 前鋒
となっている。「前鋒」の方が「前衛」より前なのね。「鋒」は剣先を意味するので、より攻撃的というか鉄砲玉的なニュアンスになるのか。MFは英語を直訳した「中場」という語も使われている。例えば、「中村俊輔和中田英寿是日本隊当仁不譲的中場“発動機”」*1とか。
因みに「衛」の簡体字の起源は、笠原宏之『日本の漢字』によれば、片仮名の「ヱ」。
ところで、ワールド・カップ攪乱のため、欧州中のネオナチが隣国オーストリアに集結中という情報はどうなんだろう。
*1:「当仁不譲」は「なすべきことは積極的に行い、だれにも譲らない」という意。