全体主義、どちらの?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060428/1146196092を巡って、去年一部で話題になっていたスラヴォイ・シジェクの”The Two Totalitarianisms”*1というテクストを思い出す。また、このシジェクのテクストについては、kebabtaroという方が言及している*2
シジェクの語り口というのは、例によって、わかりやすいとはいえないものなのだが、「全体主義」には2つあるということだ。一方はナチズムが、他方はスターリン主義が代表する。kebabtaroさんから引用すれば、


最近、ドイツではそれが奇怪な時代だったことを百も承知の上で、「オスタルギー」(旧東独時代への郷愁)が流行しているそうです。だから旧東独の革命歌や党歌をフィーチャーしたCDを見つけることはできるけれど、ナチのそういうCDを見つけることは困難らしい。回顧の許される全体主義と、危険視されつづける全体主義
ということだ。
ところで、http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060424/p1とかその他諸々のものを読んでいて、感じるのは、現代日本の場合、〈ナチズム〉よりも〈スターリン主義〉の方に親和性が高いようだ。