Carrefour/Louis Vuitton

 李燕「家楽福上海売仮包! LV索賠50万」『東方早報』2006年4月19日


世界第3位(旧大陸では第1位)のスーパーであるカルフールが偽「ルイ・ヴィトン」のポーチを売り、ヴィトン側から訴えられるという話。
カルフール武寧店では、昨年12月、ポーチ1個49.9元というセールを行っていた。12月12日、偶々ヴィトンの顧問弁護士が買ったところ、”Louis Vuitton”というロゴを発見。公証人の立ち会いの下、現場を写真に収め、「上海市工商局普陀分局」に通報。翌日、通報を受けた「上海市工商局普陀分局」が「検査」を行ったところ、”Louis Vuitton”ロゴが入ったポーチが11個、ヴィトン特有の文様*1が入ったものが26個あった。
ヴィトン側では50万元の賠償を求めて、カルフールを訴えたのだが、4月18日に開廷した裁判では、カルフール側は積極的な反論をせず、「主観故意或者悪意」がなかったことを主張するにとどまっている。また、カルフールに問題のポーチを卸した「深zhen潤泉公司」の従業員・王某が証人として出廷した。王によれば、カルフール側からポーチ100個の注文を受けたが、会社には60個の在庫しかなかった。そこで、「城隍廟」付近(つまり豫園付近)の露店に行って、1個20元でポーチを40個集め、カルフールに納入したということである。
ヴィトン側はカルフールが「未尽合理注意義務」だったと主張するが、カルフール側は中国国内だけでも毎日3.6万種類の商品を扱っており、その全てを完全にチェックするのは不可能であると主張している。暗に問屋が悪いといいたいようだ。

*1:原文を引用する。なんか考古学みたいですけれど。「LV交叉図様」、「梅花形図案」、「四弁花葉図案」。